映画祭最終日となる二日目は、30分以内の部として11のノミネート作品を上映。
恋愛、コメディ、SF、今年はアニメーション作品と、ユーモアのある個性豊かなラインナップを上映いたしました。
映画祭の魅力は映画を鑑賞するだけでなく、監督やキャストなど制作者の声や姿を楽しむことができる点にあります。
30分以内の部においても、監督やキャストの方々が駆けつけ、審査員と言葉を交わしました。
今回の審査員は入江悠さん(映画監督・脚本家)、飯島千鶴さん(川越スカラ座番組編成)、足立 紳さん(脚本家・映画監督)の3名。
11作品を観客と共に鑑賞した後、監督との公開クロストークを行い受賞作品を決定します。
映画の制作や興行の現場で活躍されているプロフェッショナルだからこその鋭い質問や熱いエールのようなフィードバックが印象的でした。
特に印象的だったのは入江監督の「せっかく自主映画なんだから、自分がどうしてもこれが表現したいんだ!と思うものを作ってもよいのでは」というコメントでした。
審査員3名の気持ちを集約するようなコメントで、同じ映画製作者として一緒に研鑽していこうと言うエールのような言葉でした。
ノミネート作品の上映後は、審査となります。審査の間の時間に「南浦和公民館の『少し不思議な物語』」が上映されました。この作品は、さいたま市在住・在勤の方が南浦和公民館講座で制作したショートフィルムで、実際の南浦和公民館が舞台になっています。たった3回の講座で、一般市民達が1本のショートフィルムを撮りきる。という非常に意欲的な講座によって作られた作品でした。
受賞品は以下の5作品。
🏆グランプリ 『僕の翼は、足になった。』/節田朋一郎
🏆準グランプリ 『回復タイム』/山口智誠
🏆俳優賞 ひがし沙優(『学校おいでよ!』/ひがし沙優)
🏆俳優賞 宮原俐々帆(『深骨』/節田朋一郎)
🏆観客賞『深骨』/節田朋一郎
最後は当映画祭会長 栗原俊明が「コロナ禍を乗り越え、こうしてみんなで映画を見られて嬉しい」と挨拶、催事を行う難しさや苦しみを乗り越えつつある現状の喜びを観客の皆さんをはじめ、作品関係者やスタッフと共に分かち合う終幕となりました。
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