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第3回SAITAMAなんとか映画祭レポート<1> サイタマノラッパーSRでスタート

念願の作品上映

 初日となる3/3(金)夜には、深谷市出身の入江悠監督による「SRサイタマノラッパー」(2008年)を上映。実行委員会としても地域にゆかりのある同作の上映は念願であり、3回目の開催にして叶うこととなった。場所の協力を得た武蔵野銀行の担当者も「まさかここでサイタマノラッパーを上映するとは」と感慨深く感じていたという。

 金曜夜ということで、仕事帰りの会社員などが多く来場。リズミカルなヒップホップが流れ、同監督の故郷である深谷も色濃く描写された同作を楽しんだ。

 上映後は同監督もトークショーに登壇。埼玉を舞台にしながらも地域で上映される機会はなかなかなく、「深谷以外の高崎線沿線で上映されるのは初めて」とのこと。大宮を起点に上尾・鴻巣・熊谷に深谷と沿線での今後の上映にも期待がかかる。

 近年では埼玉を皮肉る描写がなされる「埼玉Disり映画」も数多く制作されているが、「そうした作品も埼玉だからこそ流行する」と同監督。「何もない」などと揶揄されたり県民自身が自嘲することはあっても、そうした作品があるとつい気になるというのは一種の県民性なのかもしれない。会場からも多くの笑いや同情する声も多く聞かれた。

 写真撮影の後、パネルにもサイン。3/31(金)に公開される最新作「ネメシス 黄金螺旋の謎」についてもPRした。

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